メールマガジン ・バックナンバー

IPO投資・中小型株投資を本気で考えるなら!
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
KCRビジネスジャーナル 2006年02月13日号

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
http://www.kcr-inc.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━

★【参加費無料!】好評につき3大都市(東京・名古屋・大阪)にて開催決定!★
★名古屋・大阪で株式会社トリドール(3397・マザ)様の参加が決定しました★

==================================================================
■02/20(月) 18:00-21:00 『 株式講演会 & 企業IRフェア in 東京 』
  ------------------------------------------------------------------
■02/23(木) 18:00-21:00 『 株式講演会 & 企業IRフェア in 名古屋』※
  ------------------------------------------------------------------
■02/25(土) 13:00-17:00 『 株式講演会 & 企業IRフェア in 大阪 』※
==================================================================

 ※ 名古屋・大阪会場では参加企業・タイムテーブルに一部変更あり ※

       定員に限りが御座います。お早めに御応募下さい。

   ◆◆◆ 詳しくは http://www.kcr-inc.com/event/ にて!◆◆◆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

目次

■東京IPOで毎月1回好評連載中! 〜本物の企業IRを考えるシリーズ〜
   「個人投資家にとっての企業IR」その11(全12回)
   株式会社KCR総研 代表取締役 金田一洋次郎
   (証券アナリスト・IRコンサルタント)

■本日のIPO・新興市場市況
  「日経、大幅続落。新興市場も全面安。」

■本日の公開レポート
  【有料】
<KCR-IPO-IRレポート>
   株式会社アイ・ティー・シーネットワーク(9422・東2)
   ケイエス冷凍食品株式会社(2881・名証)
  【無料】
<経営戦略トップ取材レポート>
   コタ株式会社(4923・大2)
代表取締役社長 小田 博英 氏

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■東京IPOで毎月1回好評連載中! 〜本物の企業IRを考えるシリーズ〜
   「個人投資家にとっての企業IR」その11(全12回)
   株式会社KCR総研 代表取締役 金田一洋次郎
   (証券アナリスト・IRコンサルタント)
 
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 従前より個人株主づくりに熱心な企業として知られるカゴメが、またにわか
に脚光を浴びている。聞けば目標にしていた株主10万人計画が1年前倒しで達
成するという。一口に10万人と言うが、食品セクターでIR優等生といわれる大
手のキリンビールがちょうど10万人の規模。売上高規模でいうとキリンはカゴ
メの10倍でっかいにもかかわらずだ。ケチャップとマヨネーズの比較でいくと
キューピーは、カゴメの売上高の3倍程度の規模であるが、株主数は約半分の
5万人。ほぼ同規模といえるハウス食品には、2万人弱しかいない。カゴメが
成し得た目標数字がいかにすごいか分かる。

 カゴメの株主増大作戦は、もともと持合解消に伴う受け皿作りに端を発する
という。大和IRの2003年3月発表の調査レポートによれば、1999年
当時、富士銀行との持合解消から総発行済み株数の10%に当たる株数の売出し
が同社株主政策の節目としている。「カゴメファン株主創出作戦」と称される
プロジェクトは、変化する資本市場の中で、当時の同社において苦渋の決断だ
ったことが伺える。しかし、きっかけはどうあれ、企業が戦略として本気に取
り組むIRは、徹底したものがある。

 同社は、個人株主獲得に向けて、具体的には(1)決算発表の早期化(2)株
主総会の単独早期開催(3)株主総会後のカゴメ商品を使った紹介・試食会の
実施(4)ホームページでの決算情報公開(5)単位株変更(1000株から100株
に)(6)株主優待制度の導入(7)株式の売り出しなどを順次実現していった
とされる。また、プロジェクト開始当初から株主数を増大させるという明快な
数字目標を持って企業IRに取り組んだ。

 戦略的IRには資本戦略、イメージ戦略、広報戦略の3つの戦略がかかせな
いが、同社は、この3つの戦略を実にバランスよく取り入れ活動している。一
般に、個人株主を増大させ流動性を増したい時、企業は、株式の売出しや、立
会外分売といった方法で株式市場に流通させるほか、単位株のくくり直しによ
り、1単元当たりの株価を引き下げるといった資本政策が導入されるが、同社
の場合、こうした基本政策のみならず株主優待制度の導入を図りかつ株主増大
目標を示すなど資本市場での明確な数値目標をあげている事が注目される。I
R戦略における資本戦略とは、ファイナンス戦略を含め資本市場で実現できる
各種政策をいかに有利に活用展開していくかにあるが、それは(例えば公募増
資などにより1株当たりの価値が一時的に希薄化するなどに理解を求めるなど)
株主の協力が欠かせない。

 そのためには、内部できちんとした利益計画を持ち、その収益目標を前提に
目標株価や時価総額、目標株主数や株主構成、投資家の代表的指標たるROA
やROEなどの数値の具体的目標が必要となる。IRは、資本市場のマーケテ
ィング活動である。そのためには、具体的目標数値は、後の検証のために必要
不可欠なものだ。しかし、実際には、具体的目標を掲げて実施している企業は
多くはない。故に、どうしても企業IRの方法が散発的で首尾一貫したもので
なくなる場合が多い。目標数値は必ずしも公表する必要はないが、内部でしっ
かりとした目標を持ってIRに取り組む姿勢は、後の事業活動においても大き
な差異要因となる。

 カゴメの場合、定性要因であるイメージ戦略においてもお手本といえよう。
定期的に開催される「カゴメを味わう株主懇話会」は、試食会と同時に、トッ
プをはじめとする経営陣らが個人株主に、業績や経営姿勢について説明するも
のであり、評判は上々、同社のアンケートによれば開始当初、保有理由に値上
がり期待の株主がトップを占めていたのに対し、プロジェクト実施後は、経営
理念や事業内容に共感するからとの理由が上位を占めるようになったという。
こうした変遷は、まさに中長期保有の暖かい株主が増加していることが読み取
れる。決算発表や株主総会の早期開催は、企業イメージ向上に大きく貢献する
と考えられ、質的な側面も高い。事業報告書以外も環境報告書に株主だよりを
発刊するなど広報戦略も充実している。

 こうしたカゴメのIR活動は、まさしく戦略的であり、本物といえるもので
ある。本物の企業IRを展開している会社は、資本市場でも高く評価され益々
強くなる。株主数だけがよく注目されるが、カゴメの株価は、2001年にプロジ
ェクトを開始後、2002年の11月に 650円の安値をつけるもののその後は一貫し
て上昇し続けている。そのパフォーマンスは、3年間で年利約25%、ほぼ倍増の
勢いだ。この間、2003年3月期の決算は大幅な減益決算。株式分割などの派手
な還元策も一切ない。にもかかわらず株価は上昇し続けた。本物の企業IRを
展開する企業は間違いなく買いである。地味な食品セクターの中にあって、カ
ゴメはそのことを実証してくれた紛れもない1社ということができるだろう。
(2005年10月掲載)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■本日のIPO・新興市場市況  提供:株式会社KCR総研
 
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

「日経、大幅続落。新興市場も全面安。」

(平成18年02月13日)==================================================
  ・日経平均株価        15,877.66円 (-380.17円)↓
  ・日経ジャスダック平均株価   2,672.40円(- 89.06円)↓
  ・マザーズ指数        1,829.16 (-200.16 )↓
  ・ヘラクレス指数         3,097.37 (-339.49 )↓
====================================================================== 

13日の日経平均株価は急落、前週末比380円17銭安の1万5,877円66銭で安値引
けだった。1万6,000円割れは1月26日以来約半月ぶり。日銀の量的金融緩和解
除を警戒するムードがくすぶったうえ、主要企業の四半期業績発表の一巡で材
料不足となったことが、投資家の買い手控えにつながった。手がかり難に加え、
年度末に向けて国内機関投資家が動きにくいことなどから、株式相場は調整色
を強めているが、下値については「1月18日の平均株価 1万5,341円から2月
6日1万6,747円まで14日間で1,406円上げた。その半値押しが 1万6,044円。
61.8%押しが1万5,878円。このあたりが目先のメドになるのではないか」(大
手証券)との見方もある。

日経ジャスダック平均株価は前日比89.06円安の 2,672.40円と4日続落。後場
も下げ幅を拡大し、今日の安値圏で取引を終えた。値上率では鴨川グランドホ
テル(9695)、日本パレットプール(4690)、日本ジャンボー(9677)が上位。反対
に、ビジョンメガネ(7642)、ジャストプランニング(4287)、和井田製作所
(6158)が売られる。10日に上場し、初日は取引が成立しなかったグラウンド・
ファイナンシャル・アドバイザリー(8783)は公開価格(28万円)の4.32倍にあ
たる121万円で初値を付けた。大引けは124万円。

グラウンド・ファイナンシャル・アドバイザリー(8783)
          http://www.kcr-inc.com/analyst/report.cgi?code=8783

マザーズ指数は前日比200.16ポイント安の1,829.16と大幅安。下落率は9%を
超え、ライブドアショックの直後に付けた1月23日の安値を下回り、昨年10月
以来の安値水準となった。上昇銘柄はアドテック プラズマ テクノロジー
(6668)とカワムラサイクル(7311)とわずか2銘柄にとどまる全面安。値下率で
はライブドア(4753)、アーティストハウス(3716)、モック(2363)が上位。9日
に新規上場のドリコム(3793)は、上場3日目でようやく初値を付けた。初値は
公開価格(76万円)を4.57倍にあたる347万円で、大引けはストップ高にあたる
397万円で、107株の買い注文を残した。

アドテック プラズマ テクノロジー(6668):
  http://www.jlpi.jp/analyst/report.cgi?code=6668
(JLPI会員のみ閲覧可) http://www.jlpi.jp/ipo/pdf/6668.pdf
カワムラサイクル(7311)http://www.jlpi.jp/analyst/report.cgi?code=7311
(JLPI会員のみ閲覧可) http://www.jlpi.jp/ipo/pdf/7311.pdf
ドリコム(3793) :http://www.kcr-inc.com/analyst/report.cgi?code=3793

※JLPIに関しては下記広告を参照

ヘラクレス指数は前日比339.49ポイント安の3,097.37と続落。こちらも下落率
は9%を超え、1月23日に付けていた直近安値を下回った。値上げ銘柄は1月
18日以来約3週間ぶりにゼロとなった。アドテックス(6739)、ウェッジホール
ディングス(2388)、SBIベリトランス(3749)が売られる。前週末10日に新規
上場したエスプール(2471)は上場2日目にあたる今日、公開価格(25万円)の
2.44倍の61万円で初値を付けた。大引けは51万円だった。

SBIベリトランス(3749) http://www.jlpi.jp/analyst/report.cgi?code=3749
(JLPI会員のみ閲覧可) http://www.jlpi.jp/ipo/pdf/3749.pdf
エスプール(2471):http://www.kcr-inc.com/analyst/report.cgi?code=2471

KCRビジネスジャーナル広告枠━━━━━━━━━━━━━━━━━PR━

  ◆◆ JLPI(NPO法人日本ライフプラン協会)からのお知らせ ◆◆

        ========================================
         JLPI会員だけの入会5大特典とは・・・
         ========================================

1.IPOレポート(格付つき)が読めて各種投資勉強会・企業IRに優待参加!
2.レポート配信数は年間約800レポートを予定(年会費換算1レポート18円)!
3.会員にはメルマガで毎日最新3レポートをお届け!
4.各種専門家へのライフプラン無料診断と紹介が受けられます!
5.日本最大の福利厚生ライフサポートサービスが受けられます!

      ★ 詳しくはこちらまで http://www.jlpi.jp ★
  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■本日の公開レポート
<KCR-IPO-IRレポート>
   株式会社アイ・ティー・シーネットワーク(9422・東2)
   ケイエス冷凍食品株式会社(2881・名証)
  【無料】
<経営戦略トップ取材レポート>
   コタ株式会社(4923・大2)
代表取締役社長 小田 博英 氏

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

弊社KCRホームページでは、リニューアルに伴いアナリストレポートを毎日
掲載しております。本日は新興3市場から有力IPO企業をピックアップした
「KCR-IPO-IRレポート」を2件、上場企業の経営戦略をトップ対談によって直
接取材した「経営戦略トップ取材レポート」を1件、掲載しております。以下
リンクにて御覧頂きます様何卒宜しくお願い致します。

2006/02/13
【有料】
<KCR-IPO-IRレポート>
■株式会社アイ・ティー・シーネットワーク(9422・東2)
携帯電話のサービス契約ならびに端末販売事業
http://www.kcr-inc.com/analyst/report.cgi?code=9422

■ケイエス冷凍食品株式会社(2881・名証)
冷凍食品の製造および販売
http://www.kcr-inc.com/analyst/report.cgi?code=2881

【無料】
<経営戦略トップ取材レポート>
■ココタ株式会社(4923・大2)
代表取締役社長 小田 博英 氏

「品質の高さと旬報店システムで着実成長」

コタ株式会社は、美容室向け頭髪用化粧品、医薬部外品の専門メーカー。シャ
ンプー、トリートメントなどのトイレタリーを中心に、整髪料、カラー剤、育
毛剤、パーマ剤など、女性をターゲットにした製品を少量多品目生産している。
同社の強みは、品質の高さと、取引先に対する営業フォローにある。・・・

続きはこちら http://www.kcr-inc.com/

※「経営戦略トップ取材レポート」は、他メディアに先駆け、JLPI会員サイト
  http://www.jlpi.jp/ にて先行公開。その後一ヶ月を経て KCR総研ホームペ
ージで配信されます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
KCRビジネスジャーナルは、原則毎日の発行を予定しております。本メール
マガジンは、株式会社KCR総研と交流させていただいている下記の方々およ
び当社ウェブサイトにてメールマガジンの配信登録をされた皆様、当社主催の
セミナーにお申込みいただいた皆様にお送りしております。

■■主たる読者層■■
■個人投資家・エンジェル
■株式公開(IPO)企業のトップ、経営幹部
■ベンチャー企業のトップ、経営幹部
■ベンチャーキャピタリスト
■銀行・証券会社・監査法人等IPO関係者
■弁護士・会計士・診断士等専門家
■大学・官公庁等新規事業関係者
■マスコミ等PR関係者
■内外証券アナリスト
■特定非営利活動法人日本ライフプラン協会正会員・専門委員

メールマガジン登録解除はこちらから
http://www.kcr-inc.com/mmagazine/stop.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
KCRビジネスジャーナルの各レポートは、投資の参考となる情報提供を目的
としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。このレポートに用い
られた数値及び意見等は、信頼に足ると考える情報源から得たデータ等に基づ
いておりますが、KCR総研がその正確性を保証するものではありません。当
社は、当資料の一部または全部を利用することにより生じたいかなる損失・損
害についても責任を負いません。投資の決定はご自身の判断と責任でなされま
すようお願い申し上げます。記載された意見や予測等は作成時点のものであり、
正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることがあり
ます。内容に関する一切の権利はKCR総研にあります。事前の了承なく複製
または転送等を行わないようお願いします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集・発行
株式会社KCR総研 シニアマネージャー 梶本昭典
URL http://www.kcr-inc.com/
〒543-0041 大阪市中央区北浜2-3-10大阪松田ビル3F
TEL 06-6233-4030 FAX 06-6233-4770
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━