メールマガジン ・バックナンバー

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KCRビジネスジャーナル 2005年12月08日号 http://www.kcr-inc.com/
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目次

■KCRビジネスジャーナルからのお知らせ

■ラジオNIKKEIオンデマンド配信のお知らせ

■KCRレポートアップロード情報!
   今週のIPO動向
   新興3市場:KCR-IPO-IRレポート(06社)
ベンチャー:VENTURE レポート (01社)

■東京IPOで毎月1回好評連載中! 〜本物の企業IRを考えるシリーズ〜
   「個人投資家にとっての企業IR」その4(全12回)
   株式会社KCR総研 代表取締役 金田一洋次郎
   (証券アナリスト・IRコンサルタント)

■IRコンサルタントのつぶやき 〜IRサイト、魅力的ですか?〜

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■KCRビジネスジャーナルからのお知らせ
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○KCRビジネスジャーナル週二回発行へ

 KCR総研ではホームページ http://www.kcr-inc.com/ のリニューアルに伴い
今後も情報を積極的に発信していきたいと考えております。今回、その一環と
して毎週月曜日の発行となっております当メールマガジン「KCRビジネスジ
ャーナル」を木曜日にも発行し、皆様へお送りすることとなりました。これに
より、当メールマガジンは毎週月・木の週二回発行となります。

 従来も様々な情報を発信して参りましたが、週二回の発行を受け今後もさら
に皆様にとってお役に立つ、質の高い情報をお届けできればと考えております。

 改めて、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

○メールマガジンの概要はこちらから
  http://www.kcr-inc.com/mmagazine/
○メールマガジンのバックナンバーはこちらから
  http://www.kcr-inc.com/mmagazine/backnumber.html

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■ラジオNIKKEIオンデマンド配信のお知らせ
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 現在、KCR総研ホームページではラジオNIKKEI第1「IRチャンネル〜金田一洋
次郎のズバッと分析!注目企業」12月04日(日)の放送分を掲載しております。
今回は下記2社様のトップインタビューを行っております。

○株式会社セレブリックス(2444・ヘラ)櫻井富美男社長
○ミホウジャパン株式会社(2880・ヘラ)高島順社長

 http://www.kcr-inc.com/radio.html

 またラジオNIKKEIのホームページではオンデマンドにて放送内容を配信中。
是非一度お聞き下さい。http://market.radionikkei.jp/irchannel/

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■KCRレポートアップロード情報!
   今週のIPO動向
   新興3市場:KCR-IPO-IRレポート(06社)
   ベンチャー:VENTURE レポート (01社)  
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○今週のIPO動向(上場日:銘柄:騰落率)

 12/05(月):サーラ住宅(1405・東2):24%
  12/06(火):グランディハウス(8999・東2):20%
  12/06(火):デリカフーズ(3392・東2):35%
  12/07(水):エイティング(3785・マザ):136%
  12/08(木):ジェイコム(2462・マザ):10%
  12/08(木):ラヴィス(2465・JQ):80%
  12/09(金):シニアコミュニケーション(2463・マザ)

○新興3市場:KCR-IPO-IRレポート(06社)

 弊社KCRホームページでは、リニューアルに伴いアナリストレポートを毎
日掲載しております。今回は新興3市場のレポートとして以下6社を掲載して
おります。以下のアドレスにアクセスして頂き御覧下さい。

【有料】

2005/12/06
■株式会社レシップ(7213・JQ)
バス・鉄道・自動車用電装機器、サイン&ディスプレイ関連機器、各種産業機
器の製造・販売
http://www.kcr-inc.com/ipo/report.cgi?code=7213

■株式会社プロデュース(6263・JQ)
「3Dアプリケーションの技術」を活用した装置及びIR(絶縁抵抗)計測技
術に基づく装置の開発、製造、販売等
http://www.kcr-inc.com/ipo/report.cgi?code=6263

2005/12/07
■日本オフィス・システム株式会社(3790・JQ)
企業活動のシステム構築コンサルティングからシステム販売、IT環境整備、開
発、導入ならびに構築後の運用・管理保守サービス
http://www.kcr-inc.com/ipo/report.cgi?code=3790

■株式会社テクノマセマティカル(3787・マザ)
LSI組み込みソフト開発、半導体設計、およびシステムインテグレーション
http://www.kcr-inc.com/ipo/report.cgi?code=3787

2005/12/08
■GMOホスティング&セキュリティ株式会社(3788・マザ)
ホスティングを中核とした各種インターネットソリューションの開発・運用
http://www.kcr-inc.com/ipo/report.cgi?code=3788

■株式会社ネットワークバリューコンポネンツ(3394・マザ)
ネットワーク関連商品の評価・検証、ならびに商品の技術的サポートおよびネ
ットワーク設計・構築・保守
http://www.kcr-inc.com/ipo/report.cgi?code=3394

○ベンチャー:VENTURE レポート(01社)

【無料】
2005/12/08
■株式会社ウエストユニティス
「デジタルアニメーションマニュアルのオンリーワン企業」
http://www.kcr-inc.com/venture/report.cgi?code=VB0025

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■東京IPOで毎月1回好評連載中! 〜本物の企業IRを考えるシリーズ〜
   「個人投資家にとっての企業IR」その4(全12回)
   株式会社KCR総研 代表取締役 金田一洋次郎
   (証券アナリスト・IRコンサルタント)
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○日本のIRを振り返る

 先頃、日本IR協議会の10年史が発刊された。設立当時からの会長である
歌田勝弘氏(味の素元社長・会長)が10年史の刊行に当たり冒頭で述べてい
るように、日本IR協議会の10年は、第二の敗戦とも称されるバブル崩壊に
端を発する日本経済の「失われた10年」とほぼ軌を一にしながらも、当時大
半の企業にとって未知の用語であったIRが、今では企業の重要な経営活動に
なったとしている。このことは、逆に言えばこの10年間、日本経済が多額の
不良債権などバブルの処理におわれながら経済成長など定量的な側面に関して
は、停滞を余儀なくされたものの、IR活動や企業モラルなどの定性的な側面
は、大きく深く静かに醸成されてきたといえるのではないだろうか。

 日本企業のIRは、1961年(昭和36年)のソニーがNYで発行したA
DR(米国)預託証券)に伴うものが最初とされる。我が国と違い、エクィテ
ィファイナンスなどに代表される直接金融が発達した米国では、当時から企業
がIRを実施するのは半ば当然のこと。郷に入れば郷に従えの精神から海外に
積極進出する大手企業の間から、その経験を活かし、日本国内でも徐々に導入
され、広がっていったと考えるのが妥当であろう。

○IRコンサルタントとしての歩み

 私自身がIRの実務及び研究にたずさわる最初の時期は、1992年(平成
4年)の4月頃からと、ちょうどIR協議会が発足する1年前ぐらいからであ
る。証券会社におけるバブルの温床ともいえる部署であった事業法人部での経
験から、私は企業の透明化やモラルといったものを真剣に考えるようになった。
また、企業、証券会社、投資家と証券市場の担い手であるそれぞれの役割を真
剣に考えるようになったのもこの頃からである。ちょうどそんな折に、私に法
人企画部への異動命令が出る。法人企画部という部署は、事業法人部と引受部、
そして全国の支店法人課を調整、統括する部署で法人関係の予算を一手に担う
など、これまた随分権限が大きいところであった。しかし、どうやら補強の意
味合いが強い異動だったらしく異動直後の私に引き継ぐメインの仕事はない。

 「君にはどういう仕事をしてもうらおうかなぁ」と言う上司を目の前にして、
「IRをやらせてください」と私は上司に願い出た。今思えば、この時の一言
がなかったら、その後の私の人生も大きく変わっていたかもしれない。こうし
て、当時の従業員約6000人の証券会社でただ一人のIR専任担当者ができ
た。IR専任担当者といっても、自社のIRをするわけではない、あくまでも
企業側にIRを提案する専門家、いわゆるIRコンサルタントである。私は、
自らの名刺に法人企画部IR担当と刷り込み積極的に企業を訪問し、企業IR
活動の普及に取り組み出したのである。

○未知なる分野の中で

 とはいうものの、当時の私もIRに関しては、手探り状態での出発であった。
まだ、IR協議会も発足していない時期である。今のようにIRと言う言葉が
市民権を得ているわけでもなく、その重要性がさほど認識されているわけでも
ない。企業サイドに対する説明はもちろん、企業IRを普及させるための体制
づくりとしての社内における調整にも随分時間がかかったように思う。当時専
任のIR担当が居たのは、大手4社のみで準大手証券では無論初めての試みで
もあった。

 その大手においても、野村を除く日興、山一、大和の3社は、当時、引受部
門や事業法事部門に対するフォロー的な色彩が強く、いち早く野村・日興は子
会社化を図って体制を整えていったが、当時から明確なコンサルティング・フ
ィービジネスとして位置づけたのは野村ぐらいであった。実際のところ、証券
会社のフォローする当時のIR活動そのものは、決算説明会のアレンジや工場
見学会、ファイナンス後に実施する企業説明会の調整作業などが大半であり、
その内容にまで踏み込む例はほとんど無かったといっていいだろう。

○そして10年

 もっとも、私自身も担当1人だけの出発である。説明会のアレンジだけでも
一苦労で、なかなかすぐには企業のIR戦略性にまでは踏み込めなかった。I
R担当となった当初から、企業説明会のセットなどに明け暮れながらも、こう
した表面上の企業IRミーティングは、何かが欠けているのではと考え始めて
いた。つまり、本物のIRといえるのだろうかと。そうした折、設立2期目の
日本IR協議会からパネルディスカッションのパネラーとして参加の声がかか
った。当時の題目であるフォーラムのテーマは、「企業の情報開示をどう評価
するか−アナリストの視点から」であった。同席したパネラーは、小島正興氏
(当時セコム副会長)や松島憲之氏(日興リサーチセンター主任研究員)など。
当時先進的なIRを展開していた伊藤忠商事広報部IRチーム長の坂本敏彦氏
の司会進行で開催された。

 当時、社内においてもたった一人ではじめたIRを既にグループに昇格させ
ていた私は、ここぞとばかりに大いに吼えたのを覚えている。「日本企業のI
Rは、まだまだ遅れていると」。あれからまる10年。日本企業のIRは、本
物へと大きく変わったのだろうか。答えは、イエスでもありノーでもある。そ
の辺の過程や結果を次回以降検証していくことにしよう。

※2005年04月掲載。投資情報満載のメールマガジン「東京 IPOマガジン」のご
  登録は、同社ウェブサイトで。 http://www.tokyoipo.com/

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■IRコンサルタントのつぶやき 〜IRサイト、魅力的ですか?〜
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 先週半ばの日経で、「インターネットIR(IRサイト)で最も優秀なのは・・
・」という記事がありました。弊社ではIRサイトの構築も主要なサービスとし
て手掛けておりますので、当然ながら気になる内容です。

 実際、色々と各企業のIRサイトを見て回るのですが、優秀なサイトとそうで
ないものとの差は一目瞭然です。知名度は一般的であっても、IRサイトはかな
りお粗末・・・結構あるんです。思わずそのギャップに戸惑い、そして不安に
なってしまうことが多々。投資家の方であれば尚更でしょう。IRサイトは色々
な人が見ております。手を抜いてはいけませんぞ。

 さて、記事では「企業のネットIR(IRサイト)における充実度」ランキング
が掲載されておりました。今回、上位となった企業は以下の通りです。

1位:NTT IRサイト
http://www.ntt.co.jp/ir/index.html
2位:東京ガスIRサイト
http://www.tokyo-gas.co.jp/IR/ir_j.html
2位:NTTドコモ IRサイト 
http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/investor_relations/top_j.html
2位:KDDI IRサイト
http://www.kddi.com/corporate/ir/index.html

 御覧頂いたらお分かりの通り、非常に充実しております。本体(自社)ページ
の「おまけ」といったIRサイトが多い中、こちらは完全に一つのサイトとして
成り立っております。投資家にとっては情報が集約されることで、他のページ
へ行ったり来たり、あるいは必要な情報が無い、といった煩わしさから解放さ
れます。これは魅力的ですよね。

 当然ながら、弊社も「優秀なサイトとは何か」を常に考え続けております。
その際にまずは「投資家の目線に立つ」ということ。お客様は誰なのか、とい
うことを改めて捉え直し、われわれはサービスを提供していくように心掛けて
おります。

 「誰のためのサイトか」「必要な情報とは何か」「目的とする情報へすぐに
たどり着くには」・・・完璧なIRサイトというものはありませんが、こうした
当たり前の質問を積み重ねていくということ。弊社ではこうしたステップによ
ってIRサイトを日々研究しております。さてさて、御社のIRサイトは魅力的で
すか?(KJ)
 
※KCRビジネスジャーナル木曜版では弊社BLOG「KCR総研のアナリスト奮闘記」
  より弊社アナリストの記事を掲載しております。是非一度御覧下さい。
  http://ameblo.jp/kcr-inc/

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KCRビジネスジャーナルは、原則毎週2回の発行を予定しております。
本メールマガジンは、株式会社KCR総研と交流させていただいている下記の
方々および当社ウェブサイトにてメールマガジンの配信登録をされた皆様、当
社主催のセミナーにお申込みいただいた皆様にお送りしております。

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■ベンチャー企業のトップ、経営幹部
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KCRビジネスジャーナルの各レポートは、投資の参考となる情報提供を目的
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編集・発行
株式会社KCR総研 研究員  梶本昭典
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