メールマガジン ・バックナンバー

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KCRビジネスジャーナル 2005年10月11日号 http://www.kcr-inc.com/
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目次

■企業IRセミナー in 東京(KCR総研・松井証券共催)開催 【無料】
   ゲスト:株式会社ワッツ(2735・JASDAQ)
        代表取締役社長 平岡 史生 氏

■いよいよ開講!日本ライフプラン協会・KCR総研共催 松井証券、
   ING生命協賛「中小型株投資で勝つ資産運用勉強会」
   証券アナリスト分析講座開講(大阪会場)【中級&上級者向け】※先着20名様

■東京IPOで毎月1回好評連載中!
   〜投資を考えるシリーズ〜
   「本物の投資家になるために」その10(全12回)
   株式会社KCR総研 代表取締役 金田一洋次郎
   (証券アナリスト・IRコンサルタント)

■松井証券マーケットプレゼンス毎週水曜日好評連載中!
   証券アナリスト金田一洋次郎の業界セクター分析講座
   〜不動産セクター編〜      (第10回/全12回)

■IRコンサルタントのつぶやき

■ 企業IRセミナー in 東京(KCR総研・松井証券共催)開催 【無料】
■ 〜企業トップの主張をライブで〜
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2005年10月24日(月)に東京丸の内で、個人投資家の皆様を対象にした企業説明会
「企業IRセミナー in 東京(KCR総研・松井証券共催、NPO法人日本ライフプラン
協会協賛)」を開催します。

100円ショップを展開する株式会社ワッツ(2735・JASDAQ)代表取締役社長 平岡
史生 氏が成長戦略についてプレゼンテーションを行った後、懇親会(軽食つき)
を開催、企業トップと直接お話しいただく機会を設けます。

また、株式講演会として、ご好評頂いている当社代表で証券アナリストの金田一
洋次郎が経営トップ取材報告を行います。

ご参加いただいた皆様には、KCR総研の最新新興企業アナリストレポー(3,000円
相当)をもれなく差し上げます。

企業トップの生の声を直に聞く絶好の機会です。
皆様お誘いあわせの上、是非ご参加ください。

なお、会場の都合上、定員になり次第、募集を締め切らせていただきますので、
お早めにお申込ください。

【企業IRセミナー in 東京】
日時 2005年10月24日(月)18:30〜20:50
会場 丸の内ビルディング8F 丸ビルコンファレンススクエアRoom5
〒100-6307 東京都千代田区丸の内2-4-1
会場へのご案内
http://www.marubiru.jp/05_access/access.html

※定員は90名となります。
※参加料は無料です。

詳細 および お申込は、こちらをご覧ください。
http://www.kcr-inc.com/seminar/051024.htm

■ いよいよ開講!日本ライフプラン協会、KCR総研共催 松井証券、
■ ING生命協賛「中小型株投資で勝つ資産運用勉強会」
■ 証券アナリスト分析講座開講(大阪会場)【中級&上級者向け】※先着20名様
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KCR総研では、日本ライフプランとの共催で、個人投資家の皆様から要望が
強かった本格的投資勉強会をいよいよ2005年10月27日(木)より、全8回シリー
ズにて「中小型株投資で勝つ資産運用勉強会」証券アナリスト分析講座を開催
します。

講師陣は、金田一洋次郎を中心として投資実務の第一線のスペシャリストを
配置し、ハイクォリティな講義を提供します。

なお、会場の都合上、定員になり次第、募集を締め切らせていただきますので、
お早めにお申込ください。

●日本ライフプラン協会正会員は半額(15,000円)でご参加いただけます。

●証券アナリスト、ラジオ番組パーソナリティ金田一洋次郎が総合監修。

●KCR総研の注目企業・取材動向が公表前に生で聞ける。

●証券アナリストの分析方法を一挙公開。

●個別の銘柄診断も対応・プライベート対応実施。

●変額年金等の新しい金融商品の勉強も実施。

●証券アナリストのほか税務や年金の専門家など外部の専門家の意見も聞ける。

●受講料は、8講座で30,000円とNPO価格で設定。

●講座修了者は有料制会員 クラブ組織「北浜クラブ」への参加資格を取得。

【大阪会場】

日時 下記参照

会場 大阪市北区梅田2-5-25ハービスOSAKA9F ING生命会議室
    (御堂筋線梅田駅南改札徒歩8分)

プログラム
           1限目(18:30〜19:40) 2限目(19:50〜21:00)
1日目 10月27日(木) 中小型株投資とIR戦略   株式投資基本戦略
2日目 11月 2日(水) アナリスト定量分析講座  理論株価算定手法
3日目 11月10日(木) アナリスト定性分析講座  経営戦略分析講座
4日目 11月16日(水) 業界セクター分析講座 変額年金講座

※定員は20名となります。
※先着順となりますのでお早めにお申し込み下さい。

詳細 および お申込は、こちらをご覧ください。
http://www.jlpi.jp/benkyoukai.htm

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■投資を考えるシリーズ
   「本物の投資家になるために」その10(全12回)
   株式会社KCR総研 代表取締役 金田一洋次郎
   (証券アナリスト・IRコンサルタント)
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ウォーレン・バフェットの投資哲学に共感を覚えたのならば、次はいよいよ実
践である。繰り返しになるが、実践では「対象企業をどのように分析評価する
のか」ということと、「株価水準をどのようにみるのか」という二点だけに注
目すればよい。これは、換言すると、企業の中身をよく見て投資対象を決め、
割安な株価でもって投資しなければならないというに他ならない。株式投資の
普遍の定石がここにあるといっていいだろう。また、バフェットは、よく知ら
れている投資スタイルの一つとして、分散投資をするのではなく集中投資をす
ることを勧めている。証券理論の世界では、一般的に分散投資が最も賢明な投
資手法と言われているだけに、真っ向から相反する考え方である。この考え方
について私は、大きなリスクを伴うが、株式投資の目的として絶対的パフォー
マンスを目指すのならば、極めて重要な考え方であると思っている。私がイメ
ージする本物の投資家スタイルでの目指すパフォーマンスは、利回り何%の世
界ではなく何倍の世界である。2倍〜10倍の投資パフォーマンスを目指す以上、
集中投資は、自然の選択である。貴方が強い企業を見つけたらその株が割安の
場合、(投資のための全資金をつぎ込む気持ちで)断固として行動しなければ
ならないのだ。

実際、ハサウエィ社の過去の投資パフォーマンスを検証すると、アメリカの代
表的指数であるS&P500と必ずしも連動していないことが分かる。一般に、分散
投資が進めば進むほど市場平均指数と連動を強めるだけに、この違いが集中投
資の効果といえるだろう。極論を言えば、中長期的に見て強い企業の株価は、
市場平均とは何ら関係ないのである。我が国においても、日経平均は未だ、バ
ブル期の1/3の水準であるが、その間、ソフトバンクやヤフーをはじめ、株
価が数倍になった銘柄はいくつもある。従って、先行き不透明な現在の相場環
境でも市場のチャンスは、豊富にあるということができよう。

では、今の相場環境で、バフェット流に考えた場合、投資対象をどのように捉
えたらよいのだろうか。私は、今の時代と彼が投資してきた時代との外部環境
が違うことに留意しなければならないと思っている。その大きな違いとは新興
企業の台頭である。楽天やヤフーにみられるように、現在の新興企業の躍進は
目覚しいものがある。投資サイドから見た場合、比較的短期間で大きなパフォ
ーマンスをもたらす新興企業の動きは、バフェットが積極的に投資していた1
970年代〜1990年前半頃までとは全く違った企業群である。我が国にお
いては、特に1997年の橋本政権に始まる日本版ビッグバンの動きによって、
証券市場におけるさまざまな規制緩和が実施された。この様々な市場育成策が、
現在の新興企業を影で支えているといって過言ではない。株式交換制度による
企業買収などはその最たるものである。これにより時価総額が高い企業ほど、
他企業をM&Aする力をつけることができるようになった。これまで中小型企
業の位置づけは、取引や資本など大企業に対する何らかの系列化におかれてい
るのが大半であったが、市場の信頼を味方につけることにより、大企業と対等
かそれ以上の力をつけることが早期に可能になったのである。

投資家として、こうした時代の変化を汲み取ることは極めて賢明な行為だと私
は思う。従って、今投資対象銘柄を考える時、私は断固として「成長企業で中
小型株に投資すべし」と考えている。大企業と違い彼らの意思決定は早く行動
的である。それに市場を味方につけなければならないので、投資家本意である
企業が多いといえる。もし、あなたのおめがねにかなう企業に出会い、彼等に
投資することになったら、投資家としてワクワクできることは間違いない。問
題は、そうした企業と出会うために、どのように分析評価し銘柄を絞り込むか
が次の課題となる。その点は、次回コラムにて解説することにしよう。

※2004年9月執筆。現在、東京IPOマガジンでは、「本物の企業IRを考えるシリ
ーズ〜個人投資家にとっての企業IR〜」を連載中です。
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任者)育成のための特別講座を開講しています。11月は「インベスター・リレ
ーションズ(IR)の実際」と題し、元松下電器産業IR室長の本多淳氏を講師に迎
え、企業IRの目的から手法までを網羅した全3回のプログラムを実施します。
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■ 証券アナリスト金田一洋次郎の業界セクター分析講座
■ 〜不動産セクター編〜 (第10回/全12回)
■ 提供:KCR総研 http://www.kcr-inc.com/
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第10回 キャピタルゲインからインカムゲインへ

株式投資の世界では、インカムゲインである配当を重視するより、むしろキャ
ピタルゲインである株式の値上がり益を狙うのが本流である。では、不動産投
資の世界ではどうであろう。

戦後、わが国の地価は右肩上がりで推移してきたため、土地を所有さえしてい
れば、物価上昇率を上回る値上がり益が期待できた。このため、不動産は、流
動性が低いなど多くのリスク要因を含有しているのにもかかわらず、他の資産
より有利な投資対象とみなされてきた。収益還元法による客観的な不動産評価
など行われていなかった時代の話である。

しかし、バブルの崩壊でこの土地神話は崩壊、キャピタルゲイン狙いの不動産
投資などは、無謀な行為ともいえる状況となった。そこに登場したのが不動産
投資信託である。不動産投信に資金を投じた投資家の多くは、値上がり益では
なく、保有期間中の安定した分配金を期待する。利益のほぼ全額を分配する不
動産投信は、投資家にとって他の金融商品よりも比較的高い利回りが期待でき
るからである。もちろん、売却時にはキャピタルゲインも期待できるが、その
値動きは株式と比較して安定傾向にあることから、本来的にはキャピタルゲイ
ン狙いの投資家向き投資商品ではないといえよう。

インカムゲインを重視するのは、現物不動産への投資を考えた場合も同様であ
る。インカムゲインは、安定収入として期待できるだけでなく、キャピタルゲ
インを追求する場合であっても、不動産の価値が収益還元法により評価される
ようになった以上、その安定性と成長性が将来のキャピタルゲインを生み出す
ことにつながるからである。土地神話が崩壊した現在のわが国不動産市場にお
いては、キャピタルゲインを生み出す源泉は、インカムゲインにほかならない
のである。

今や投資対象としての不動産の良し悪しは、どれだけのインカムゲインを生み
出し得るかにかかっているといっても過言ではない。不動産投資にあたって重
視すべきものは、今やキャピタルゲインからインカムゲインへと転換したので
ある。

※現在、松井証券マーケットプレゼンスでは、100円ショップセクター編を連
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■IRコンサルタントのつぶやき
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公務員の家庭に育ったからであろうか、持てるお金の量というのはどれだけ世
の中のためになったかで決まる、別の言い方をすれば、お金の量は持ち主がど
れだけ世の中に貢献したかをあらわすのだ、というとても青臭い考えを昔から
持っている。もちろん実際にはそうでないケースも多い(ほとんど?)というこ
とも知っているし、上の数行を読んだだけで馬鹿らしくなってしまった人もい
るだろう。しかし財産を得る、ということになると殊、いやらしい部分が出て
しまう、というのもまた人間であろう。

投資をしない人々の面前で、「株をやっています」などと言うと、余りいい印
象を持たれない事が多いかと思う。その原因としては、ライブドア・フジテレ
ビの一連の事件などで、ああいう世界は何か怖いよね、と一般の人々(便宜上、
投資家でない層をこう呼ぼう)に思われてしまったことがある。もっと根源的
なところでは、楽をしてお金儲けをしようとしている人が多い、と思われてし
まっていることも作用している。何かにつけてあくどい連中だ、というイメー
ジで。実際にはそういった人もいるようで、現在5千円札の人物画になってい
る樋口一葉は、お金に困ってある相場師(今で言うデイトレーダーといったと
ころか)に弟子入りを懇願したところ、愛人になることを条件として提示され
たという。まあ、それは投資以前の人格的問題であるし、実際デイトレーディ
ングなどは投資ではなく、多分に市場を混乱させうる投機行為だということは、
このメルマガの読者諸氏に対しては言うまでもないことだが。

ライブドアの件に関して残念に思ったのは、報道の重点がマーケットでのライ
ブドアとフジテレビのせめぎ合いに傾いてしまい、本来もっと語られるべきで
あった目的、ネットという新興メディアとテレビ・ラジオの融合による新たな
可能性についての議論が全くなされなかったことだ。企業規模拡大の野望があ
ったにせよ、そういった先進的な姿勢自体はもっと評価の対象となってしかる
べきであって、それを実現しようとすれば、買収によって、というのは自然な
流れである。あの社長の灰汁の強さが凶と出たか。

当社の開催した個人投資家向けIRセミナーのアンケートで、「参加企業に投資
したいと思ったか?」という問いに対し、「理念が違う」という回答をした参
加者がいた。一見冷たい意見に思えるが、そういうポリシーを持った投資家が
いるというのは、新鮮な驚きであった。

投資というのは、企業の一部を自らの財産として所有することである。その行
為は(間接的ではあるのだが)、自らの財をもってより豊かな世の中を形作ると
いう社会貢献の性格も持つ。であれば投資に値する企業というのは、より求め
られるもの/サービスを作ろうとする意識のある企業に絞られてくるであろう。
この理解が投資と投機を分かつのではないだろうか。上述のあくどい連中は全
く証券市場の意義・社会性を省みない人々であるといえる。財産形成がもちろ
ん投資の大前提ではあるのだが、投資家諸氏にはそのイメージをどこかに持ち
続けていてほしいのである。そういった意識が広く浸透すれば、わが国のマー
ケットも栄えると想像されるのだが。

やたら観念的で散漫な文章を書いてしまった。この業界で経験を積んでいけば
今日のこの雑文を若気の至りと恥ずかしく思う日も来るかもしれないが、証券
投資の社会的意義については、今後も追い続けたいテーマのひとつであること
は確かだ。(サンチェ)

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