メールマガジン ・バックナンバー

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KCRビジネスジャーナル 2005年8月12日臨時増刊号 http://www.kcr-inc.com/
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目次

■KCR総研主催、松井証券、NPO法人日本ライフプラン協会協賛
   個人投資家向け勉強会開催【無料】
  「中小型株投資で勝つ株式投資勉強会 in 大阪」

■KCRアナリストレポートアップロード情報!
   経営戦略トップ取材レポート
   株式会社プロシップ(3763・JASDAQ)
   代表取締役社長 鈴木 勝喜 氏に聞く

■お詫びと訂正

■東京IPOで毎月1回好評連載中!
   〜投資を考えるシリーズ〜
   「本物の投資家になるために」その5(全12回)
   株式会社KCR総研 代表取締役 金田洋次郎
   (証券アナリスト・IRコンサルタント)

■IRコンサルタントのつぶやき

■ KCR総研主催、松井証券、NPO法人日本ライフプラン協会協賛
■ 個人投資家向け勉強会開催【無料】
■ 「中小型株投資で勝つ株式投資勉強会 in 大阪」
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KCR総研では、個人投資家の皆様から要望が強かった本格的投資勉強会をい
よいよ2005年8月20日(土)に、無料勉強会「中小型株投資で勝つ株式投資勉強
会 in 大阪」と題し開催します。

当日は、当社代表で証券アナリストの金田 洋次郎がアナリストレポート未発
表段階である中小型株・新興企業トップへの取材の報告を兼ねて注目する中小
型株についてお話しするほか、KCR総研が本年より個人投資家の皆様を対象
に定期開催する少人数制の会員制有料勉強会「中小型株投資で勝つ資産づくり
〜大阪北浜クラブ」の詳細説明を行います。

また、IPO投資の最新動向や企業IRセミナーの裏話なども聞けるなど個人投
資家必見の内容です。皆様お誘いあわせの上、是非ご参加ください。

ご参加いただいた皆様には、KCR総研の最新新興企業アナリストレポート
(3,000円相当)をもれなく差し上げます。

なお、会場の都合上、定員になり次第、募集を締め切らせていただきますので、
お早めにお申込ください。

【大阪会場】

日時 2005年8月20日(土)14:30〜16:30

会場 大阪証券取引所ビル 3階 北浜フォーラム A・B・C室
     大阪市中央区北浜1-8-16
     地下鉄堺筋線、京阪本線 北浜駅 直結

プログラム

14:30     開場・受付開始

15:00〜15:30 「IPO投資最新動向」
              株式会社KCR総研 主任研究員 藤田 英輔

15:30〜16:15 「中小型株・新興企業トップ取材報告
           〜中小型株で勝つためには・・・KCR注目の企業」
              株式会社KCR総研 代表取締役 金田 洋次郎

16:15〜16:20 休憩

16:20〜16:50 「中小型株投資で勝つ資産づくり〜大阪北浜クラブ」説明会

※定員は100名となります。
※参加料は無料です。
※先着順となりますのでお早めにお申し込み下さい。

詳細 および お申込は、こちらをご覧ください。
http://www.kcr-inc.com/seminar/050820.htm

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■KCRレポートアップロード情報!
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○株式会社プロシップ(3763・JASDAQ)
http://www.proship.co.jp/
2005年8月11日アップロード
経営戦略トップ取材レポート
代表取締役社長 鈴木 勝喜 氏に聞く

「固定資産管理ソフトへの特化で成長、減損会計ソフトのさきがけ」
業務用会計ソフトの開発・販売を行う同社の強みは、会計事務処理の中にあっ
て相当の煩雑さを伴う固定資産管理のためのパッケージソフトに開発を絞りこ
み、二十数年間にわたり徹底したノウハウを築いてきたことにある。業界内で
は国内初の減損会計パッケージソフトを開発した企業として知られ、最高レベ
ルの機能・性能を誇り且つ他社ソフトとの親和性・互換性に優れた同社製品は
導入先企業各社からの高い評価を得ている。同社の顧客層は主に大企業、上場
企業及びそれに次ぐ規模の中堅企業が中心となっており、現在までの納入実績
は有に1,500 社を超える。
詳細はこちら → http://www.kcr-inc.com/report/3763.html

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■お詫びと訂正
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(1)KCRビジネスジャーナル2005年8月9日号の「企業IR最前線!注目企業の
IR活動をウォッチ」にてご紹介いたしました日本テレホン株式会社の記載に誤
りがありました。

(誤)
○日本テレホン株式会社(9425・JASDAQ)
上場後間もないこともあり、IR活動は今後に期待。業績アップによる増配によ
り安定化を図る構え。商品券による優待は、全国に株主がいることを配慮し検
討中だが、エンドユーザーを顧客としていることもあり、個人向けIR活動は大
事にしていく方針。
           ↓
(正)
○日本テレホン株式会社(9425・JASDAQ)
上場後間もないこともあり、IR活動は今後に期待。業績アップによる増配によ
り安定化を図る構え。インターネット販売における優待での還元を検討するな
どエンドユーザーを顧客としていることもあり、個人向けIR活動は大事にして
いく方針。

お詫び申し上げ、訂正させていただきます。

(2)KCRビジネスジャーナル2005年8月9日号の「本物の投資家になるために」
その5の原稿の編集ミスにより別版が掲載されたため、内容が以前までの回と
連続しておらず読者の皆様にご迷惑をおかけいたしました。今回正式な原稿と
差し替えております。

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■〜投資を考えるシリーズ〜
   「本物の投資家になるために」その5(全12回)
   株式会社KCR総研 代表取締役 金田洋次郎
   (証券アナリスト・IRコンサルタント)
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ハイテク株の代表格であるソニー。ソニーの株を1年前のこの時期に投資をし
ていたら、去年の4月末時点で2900円。現在の株価は、3890円だから、1株あた
りの投資金額に対するROI(投資収益率)は、34.13%になる。この数字を見
る限り、悪い投資ではない。しかし、この間の日経平均の推移をみると、日経
ダウに投資したとしても、34.14%上昇しており、同等のパフォーマンスを上
げることができたことが分かる。それでは、小泉政権発足時の2001年の4月時
点、すなわちちょうど4年前から保有していたとすればどうか。同じように計
算するとソニーの場合で−57.9%、日経ダウで−8.59%だ。つまり、去年の今
頃投資していれば、どちらも成功しているといえるが、4年間持ち続けている
投資家は未だ損をしていることになる。同じ銘柄を保有しているのにこんなに
も差がでてしまう。株式投資とは、かくも難しいもので、この数字を見る限り、
長期投資が短期投資よりもリスクが低いなどということは、幻想であることが
わかるだろう。

ところで、ソニーと日経ダウを比較したとき日経ダウの方がローリスクでハイ
パフォーマンスであったことに意外感を持つ読者の方も多いのではないだろう
か。少し堅い話になるが、証券理論の世界では、分散投資が進めば進むほど、
リスク(非システマティック・リスクという)が低下することになる。理論的に
は、同じ投資をするならば日経ダウの方がよいということになるのである。
このように過去のチャートを見れば「ここで買ってここで売ればよかったのね」
ということは一目瞭然だが、未来のことは何ひとつわからない。底値で拾って
高値で売る。こんな当たり前のことができないのが株式投資なのだ。実際、1
年間のうち東証1部上場銘柄でも2倍になる銘柄はちっともめずらしくない。株
価チャートを見ているとその気になれば、私ならきっと成功できるかも・・・。
などと誰もが株の魔力に取り付かれてしまう。特に昨今のような上昇相場では、
そんな気持ちが湧いてくるのも無理もない。

一方、株式投資にはこういう側面もある。前述のソニー。46年前の上場時の最
低株価は、305円。時価総額は、約3億円程度であったという。それが、今は約
3.6兆円。単純に計算したとしても、投資金額は12000倍に成長したことになる。
もちろん、物価上昇によるインフレ率は割引く必要があるが、それにしても大
変な成長ぶりである。でも、47年間も株式保有なんて、ナンセンスと思う方も
いらっしゃるかもしれない。そこで、もっと身近な例としてよく取り上げられ
る企業としてセブンイレブンがある。実は、この会社、1979年当時に1株1800
円で購入していれば当時の180万円が現在は約1.2億円になる計算である。この
間、約25年。資産は68倍に成長したことになる。昨今ではセブンイレブン1銘
柄の投資によって相続対策で大変、などということにも冗談ではなく本当にな
っているようだ。
成長企業は、このように分割を繰り返すのが特長だ。同社の場合、上場後16回
の分割を繰り返し、上場時に購入した1,000株は、前期末には38,070株 に増加
しているというから驚きである。

さて、読者の皆様は、どちらの投資がお好みだろうか。チャートを見て短期売
買により、利を稼ぐのか、第二のソニー、セブンイレブンを探すのか。
この両社の投資スタイルを考えるとき、片方は、株価を見、片方は会社を見る
ことに気がつくだろう。私は、株価を見てのテクニカル分析による短期売買は、
頭から否定はしないが、後者の成長株投資よりもはるかに勘の要素が大きくリ
スクのある投資ではないかと考えている。昨今の上昇相場によるディトレーダ
ーのハイパフォーマンスは、誠にけっこうな話だが、一般の個人投資家が、立
会時間中、毎日のようにパソコンに向かい短期売買を繰り返して、プロ並みに
トレーディングすることは、時間的観点、また精神的余裕から考えても、まず
無理な話である。したがって、多くの個人投資家にお勧めしたいのが、後者の
成長株投資である。成長株投資は、この投資で成功した投資家の感想を聞けば、
株の醍醐味と言えるほど、ダイナミックで面白い投資であると語るに違いない。
しかし、実際に成長株投資で成功した人の感想を聞くことは少ない。「沈黙は
金なり」。本当の株の面白さを知っている投資家は、めったやたらに投資の成
功を語ることはしないものなのである。

※2004年5月執筆。現在、東京IPOマガジンでは、「本物の企業IRを考えるシリ
ーズ〜個人投資家にとっての企業IR〜」を連載中です。
投資情報満載のメールマガジン「東京IPOマガジン」のご登録は、同社ウェブ
サイトで。 http://www.tokyoipo.com/

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■IRコンサルタントのつぶやき
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消費者として、ある商品(サービス)を購入する際に店を訪れるとしよう。
大抵の場合、そこの販売員ないし営業マンは、見込み客に対して商品の販売目
的のためにその商品(サービス)の良さを熱心に説明してくれることだろう。
他社の競合商品と比べてここが優れてますよ、こちらの方がオトクですよ!
と矢継ぎ早に巧妙なセールストークを浴びせられた経験は、1度や2度では無い
筈である。もし全ての企業の営業マンの言ってることが正しければ、一体どの
商品が本当に価値が高いのかわからなくなってきてしまう。

しかし、その商品のデメリットをきちんと説明してくれる販売員や営業マンは
果たして一体どれくらいいるのであろうか?悪い情報をきちんと明示してくれ
る人は信用できる。この性質を逆説的に利用して、営業成績を上げている人も
多いそうである。ともあれ、安い買い物でなければ特に悪い情報は気になるも
のである。大抵の消費者は商品を比較検討する過程で、完全な商品が無いこと
など直感的に知っているし、営業マンが売るためにあることないことでっちあ
げるのも経験からわかっている。その商品の他商品とメリット・デメリットを
比較して本当に自分に合った商品を購入する事が市井の人間の一番の望みなの
である。

前置きが長くなってしまったが、ある調査によれば、企業の個人株主向け情報
に不満があると感じる人は実に66%に上り、その中でも一番多い回答が「マイ
ナス情報を開示しない」という意見である。また、米国市場の目論見書を見た
事が無い方は、初めて見ると驚く筈である。そこで見られる光景では日本とは
比べ物にならない程「事業等のリスク」が詳しく明示されているからである。
訴訟社会であるために、マイナス面のディスクロージャーの隠蔽は株主代表訴
訟に繋がる事がその理由に上げられる。日本も法曹の数が倍々ゲームで増加傾
向にあり、法律サービスの低価格・スピードアップが進むと今後、投資家が企
業を訴えるケースは確実に増加する筈と見込まれる。

顧客である株主のニーズへの対応と将来に向けての企業側のリスクヘッジとの
意味で、公開企業のマイナス情報の開示は徹底していって欲しいと願うばかり
である。

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KCRビジネスジャーナルは、原則毎週1回の発行を予定しております。
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方々および当社ウェブサイトにてメールマガジンの配信登録をされた皆様、当
社主催のセミナーにお申込みいただいた皆様にお送りしております。

■■主たる読者層■■
■株式公開(IPO)企業のトップ、経営幹部
■ベンチャー企業のトップ、経営幹部
■ベンチャーキャピタリスト
■銀行・証券会社・監査法人等IPO関係者
■弁護士・会計士・診断士等専門家
■大学・官公庁等新規事業関係者
■マスコミ等PR関係者
■個人投資家・エンジェル
■内外証券アナリスト
■特定非営利活動法人日本ライフプラン協会正会員・専門委員

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